深い山々と入り組んだ海に囲まれた熊野は、古くより人々に神仏の霊域と考えられていました。
大自然が創り出した森林や巨石、飛沫をあげる滝などは、神仏を祀る者たちにとって修行の場とされ、山岳仏教として平安時代には熊野へ登拝する人たちが多く現れました。
歴史は1090年の白河上皇の熊野御幸に始まり、天台宗寺門派園城寺の僧、増誉が先達として引導しました。
増誉はこの功労により熊野三山総裁・熊野三山検校となり、京都に聖護院を建立、熊野三所権現を勧請しました。
その後、行尊らによって熊野を修行道場とする熊野修験道が形成され、ユネスコ世界遺産である紀伊山地の霊場と参詣道の支柱として現在でも行われています。

令和6年度|熊野修験第一回春峯入り

令和6年3月9日(那智山青岸渡寺〜熊野古道小雲取越え〜熊野本宮大社)